川田工業は、これまでに開発してきた独自の緑化技術を用い、長年にわたり弊社の緑化事業に協力いただいている造園会社・有限会社フォーナイン企画と共に、何度でもレイアウト可能な壁面緑化システム「Srand byみどりちゃん®」を共同開発し、2022年3月1日より提供開始しました。
もともと、屋上緑化システムの製品名である「みどりちゃん」という名前は、「子どもでも緑化に親しみやすいように」と願いを込めて平仮名で付けられました。
「Stand by」には、「立ち上がる」という意味以外にも、「人に寄り添う」という意味もあり、広く人の役に立ちたいという開発者の思いが込められています。
今回は、製品のポイントや今後の展開について紹介します。
壁面をキャンバスに植物で彩る、意匠性・創作性の高い空間を演出
川口緑化センター壁面緑化(埼玉県)
植物の入った内箱が入れ替え可能な箱型ユニット
壁面を空間デザインとして有効活用
施工5ヶ月が経ち元気に育つキンセンカ
「Stand by みどりちゃん®」の最大の特徴は、植物の入った内箱が簡単に取り外し可能になっており、何度でもレイアウト可能で意匠性・創作性が高い点です。
デザイン性を重視した当システムは、壁面をキャンバスに見立てて絵や文字などを表現することができ、十人十色のセンスで、葉や花の色彩・香り・感触を身近に楽しめるだけでなく、季節ごとに色が変わる植物を選べば、四季の移ろいを味わえます。
自分の手でつくるからこそ生まれる「みどりへの愛着」により、壁面緑化の新たな価値を提供します。
施工事例
よこで耳鼻咽喉科壁面緑化(埼玉県)
当社建築現場イメージアップ壁面緑化(埼玉県)
人に寄り添うデザインで「みどりでつくるふれあい」を創出
様々なシーンで生まれる「みどりのふれあい」
施工やメンテナンスが簡単
現場での施工が簡単
本製品は、内箱を取り外して事前に別の場所で作業でき、現場では外箱にはめ込むだけの簡単施工のため、作業時間を短縮できるだけでなく、施工後の入替え作業やメンテナンスも容易です。
また、時間や天候を気にせず、どこでも植え付け作業ができるので、女性や高齢者でも安全に従事できます。
教材やワークショップにも最適
ワークショップの様子(撮影協力:Yuru Cafe & 木づかい工房 木楽楽/東京都北区)
箱型ユニットは単品でポットとしても利用でき、小さなお子さんでも簡単に植え付け体験を楽しめます。
植物や土などの自然に五感で触れ合うことで、豊かな感性と自然を大切に思う心を育みます。
この記事の最後に、ワークショップの様子をまとめた動画があるので、ぜひそちらもご視聴ください。
車椅子でも安心・安全に作業できる設計
本製品は、子どもや高齢者、障害の有無に限らず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指してデザインされています。
車椅子に座ったまま手の届く範囲を考慮して、JIS 規格の動作寸法に基づいて設計します。
川田独自の緑化技術で、乾燥に弱い植物でも育ちやすい環境を実現
システム概要図
貯水・水循環のしくみと、活性炭による保水性向上
富山県美術館屋上緑化
弊社は、雨水を貯留・再利用した環境にやさしい屋上緑化システム「みどりちゃん®」の開発により、これまで日本最大級の屋上庭園を誇る富山県美術館の屋上庭園(約3,000m2)をはじめ、国内外で200件を超える多くの屋上緑化の実績があります
約20年で培った緑化技術である「貯水・水循環」のしくみと、活性炭による保水性向上により、潅水量を軽減しながら乾燥に弱い植物でも育ちやすい環境を実現します。
連結可能な箱型ユニットで、単品・組み合わせでも使用できます。
安全面においては、ユニット同士の上下左右の嵌合方法や壁面への設置方法について何度も改良を重ね、自社の技術研究所で実施した風洞実験により、2000年に建設省(現国土交通省)告示第1454号で定められた、東京都23区の基準風速34m/sの強風下でも壁面に施工したユニットの飛散や破損がないことを確認しています。
システムの詳細については、製品ページをご覧ください。
▼壁面緑化システム「Srand byみどりちゃん®」の製品ページ
https://www.eco.kawada.co.jp/system/standby-midori/
今後、建築を超えて教育・福祉・農業・アートまで、幅広く展開
何度でも生まれ変わるデザインにより、将来世代に渡り、サスティナブルな緑化のコミュニケーションツールになるのが弊社の願いです。
今後は、建築としての壁面緑化を超えて、教育・福祉・農業・アートなど、多様な分野で多岐に渡り展開していく予定です。
「Srand byみどりちゃん®」にご興味ございましたら、弊ウェブサイトのお問い合わせフォームよりお気軽にお問合せ下さい。