【川田しめ縄プロジェクト】7社の絆を宝船に乗せ、新たな船出へ「八方よし!」

2021.01.07

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新年あけましておめでとうございます。
ついにコロナ禍の収束の兆しが見えないまま、2021年を迎えることになりました。

そのような中で少しでも明るい話題になればと、弊社ではお正月にぴったりな縁起物で験担ぎ(げんかつぎ)をするため、川田グループをイメージした「宝船」のしめ飾りをつくり全国の事業拠点に設置しています。

今回は「川田しめ縄プロジェクト」と称した活動と、その製作過程やデザインに込めた想いについてご紹介します。

【目次】
●テーマは絆づくり:川田しめ縄プロジェクト
●川田をイメージした『宝船』と『七福神』
●しめ縄づくりのプロやものづくり企業とのコラボレーション
●手づくりのしめ飾りを全国の事業拠点へ

テーマは絆づくり:川田しめ縄プロジェクト

日本の文化と風習で歴史や想いをかたちに

川田工業の事業所で祀られている神棚としめ縄

「絆づくり」がテーマの当プロジェクトは、川田グループが2022 年に迎える創業100 周年に向け、しめ縄という昔からあるもの、日本人なら誰でも知っているものを使って企業の歴史や未来へのメッセージを伝えるための取り組みです。人と技術の融合や社員の絆をより合わさったしめ縄にたとえて “想い” をかたちにしていくという、歴史あるものづくり企業ならではのアイデアから始まりました。

そもそも建設業にとって、工事を始める前に行う地鎮祭や事務所の神棚にしめ縄を飾る風習は、現場の安全を祈願する上で大切な行事とされており弊社にとても馴染み深いものでもあります。

川田をイメージした『宝船』と『七福神』

まずは宝船のデザインづくりにあたり、川田という社名から「川を渡る船」をイメージし、川田グループ7社を「七福神」に見立て、米俵と一緒におめでたい鶴や亀を加えました。七福神を乗せて新たな船出をゆく姿は、弊社が新たな目標に向かって精進していくことを表しています。
目を引くポイントとして川田のイメージカラーである「青」を差し色として使用しました。
また、昔から七福神は福をもたらすほか災厄を払うともいわれ、昨今のコロナ禍も退散されるように祈りを込めました。

しめ縄づくりのプロやものづくり企業とのコラボレーション

しめ縄用の田んぼで収穫された稲わらを使用

しめ飾りの製作は、川田工業東京本社のある東京都北区を拠点にしめ縄づくりを広める一般社団法人 国際教養振興協会の協力のもと、弊社の社員とプロの手により一つ一つ手づくりされました。

材料となるわらは岐阜県東白川村の田んぼで収穫されたもので、米が成る前に刈り取り乾燥させることで青さを保ったしめ縄用の青わらです。

青わらができるまでには、田植えから稲刈りのほか収穫後には天日干しにされ、さらに「わら選(すぐ)り」と呼ばれる作業を経ると、実際に使えるきれいな青わらは半分の量になってしまうそうです。こうした過程を知ることで、ものづくりの奥深さを感じることができます。

川田グループ7社と七福神をなぞらえた飾り

七福神を象徴したアイテムのかたちにレーザーカットした杉材に、川田グループ7社のロゴを焼き文字として入れました。
それぞれのアイテムに書かれた7社は以下の通りです。
(木材製作:有限会社小川木材商店

●大黒天(打出小槌):川田工業株式会社
●福禄寿(巻物):川田建設株式会社
●弁財天(琵琶):株式会社橋梁メンテナンス
●寿老人(桃):川田テクノシステム株式会社
●布袋(軍配):東邦航空株式会社
●恵比寿天(鯛):新中央航空株式会社
●毘沙門天(三叉戟):カワダロボティクス株式会社

鍛冶屋にちなんで「鉄」を使用

川田工業の歴史は、1922年に鍛冶職人であった川田忠太郎が富山県福野町(現 :南砺市)に興した川田鐵工所が礎となっています。そのため材料のどこかに必ず鉄を使おうと決めていたので、宝船の支柱を立てる台座をステンレス製にしました。
(台座製作:大田産業株式会社

鶴と亀の水引きも手づくり

縁起のいい鶴と亀の水引細工も宝船の飾りとして一つ一つ手づくりされたものです。

途中経過を見ると船体が1本のしめ縄でできていることが分かります

年末に完成して新年の船出を待つ宝船たち

手づくりのしめ飾りを全国の事業拠点へ

年末に完成した宝船のしめ飾りは、2021 年のお正月飾りとして川田工業富山本社と東京本社をはじめとする全国の事業拠点、富山県・栃木県・香川県にある3つの工場、そして弊社を含め川田グループ7社の本社に合計24艘の宝船を設置することができました。設置場所の規模に合わせて大・中・小の3サイズでつくりました。

おわりに

昨年はコロナ禍の影響で私たちの日常生活から働き方まで、さまざまな面で価値観に変化があったのではないでしょうか。このようなニューノーマル時代においては、変化をチャンスに変える能力が企業には求められるのかもしれません。
しかし、絶え間ない変化の中で「変わらないもの」に焦点を当てると、そこには時を超えて変わらない絆と、受け継がれる想いが見えてくるのではないでしょうか。

さて、次回は引き続き「川田しめ縄プロジェクト」の話題で、神棚用のしめ縄を製作したお話をご紹介します。
どうぞお楽しみに!
(AUTHOR / 三宅)

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